関西教育学会は1948(昭和23)年11月20日、 「日本教育学会近畿部会」として創立され、 京都大学文学部で第1回大会が開催された。 その後、第3回大会で「近畿教育学会」会則が決定され、 翌年、奈良学芸大学(現 奈良教育大学)で開かれた 第4回大会において「関西教育学会」と改称し、 初代会長に下程勇吉京大教授が選ばれた。 こうして、関西教育学会は日本教育学会から一応独立したものの、 日本教育学会との緊密な協力関係は、今日まで保たれている。
その後、第2代会長には高坂正顕京大教授が就任し、同教授が 東京学芸大学学長に転任後、下程勇吉教授が再び第3代会長となり、 本学会の発展のために貢献した。第4代会長には、鰺坂二夫京大教授が就任。 その在任中に『関西教育学会紀要』が1977(昭和52)年に創刊された。 第5代会長には蜂屋慶京大教授、第6代会長には稲葉宏雄京大教授、 第7代会長には和田修二京大教授、第8代会長は山﨑高哉京大大学院教授、 第9代会長は皇紀夫大谷大学教授、第10代会長は辻本雅史京大大学院教授、第11代会長には矢野智司京大大学院教授がそれぞれ就任、本学会の発展に尽力した。 現会長は、原清治佛教大学教授である。
さらに、1998(平成10)年に学会創立50周年記念大会が同志社大学で開催され、 また、創立50周年記念事業としてレフリー付きの学会誌『関西教育学会研究紀要』 が2001(平成13)年に刊行された。なお、『関西教育学会紀要』は 2005(平成17)年に『関西教育学会年報』と名称を変えて通巻で発行されている。
関西教育学会は、今日では会員数も関西在住者を中心に 480名を超え、教育学の総合学会としてさらなる発展を目指している。